3組に1組は再婚という新常識

実は今、再婚する人の割合がかなり増えていることをご存知でしょうか。
結婚全体の件数は減っているにも関わらず、再婚を選択する人は着実に増えています。
この一見矛盾するような現象の背景を、解説していきます!


結婚件数は10年で大幅減少

まず、日本の婚姻件数の現状を確認してみます。

2013年(平成25年):約66万組
2023年(令和5年):約47万組
10年間の減少数:約18万組(約28%の減少)

この数字を見ると、晩婚化や少子化の影響がいかに深刻かがわかりますね。

結婚する人の数は確実に減少しているのが現実です。

3組に1組は再婚という新常識

一方で、再婚に関するデータは全く違う傾向を示しています。

【2023年の再婚状況】
・全婚姻のうち約3組に1組が再婚
・再婚者の割合は継続的に上昇中
・特に40代以上での再婚が顕著に増加

つまり、結婚する人の総数は減っているのに、その中で再婚を選ぶ人の比率は高くなっているということです。

これは注目すべき社会変化と言えますね

再婚カップルの約6割が40代以上

さらに2023年の再婚件数を年齢別に見ると、40代以上の再婚者は全体の58%前後を占めていることがわかっています。

10年前と比較しても、再婚する人の「年齢層」が確実に上がってきています。

年齢別の再婚件数を見ると、2023年は

40代:約25%
50代:約20%
60代以上:約13%

合計すると、再婚者のうち約58%が40代以上という結果に。

50代・60代の再婚件数も年々増えています。

10年前と比べてみても、この年代で再婚する方が増えています。

なぜ40代以上の再婚が増えているのか

✅社会の受容度が変化

再婚に対する偏見や抵抗感が薄れ、むしろ人生の自然な選択肢として受け入れられるようになっています。

ライフステージの変化に対応

・子育てが一段落し、自分の人生を見つめ直すタイミング
・定年退職などを機に、パートナーシップを求める気持ちが高まる
・一人の時間も大切だが、やはり共に歩む相手がほしいと感じる

✅結婚生活の価値を理解している

一度結婚を経験した人は、パートナーがいることの良さを知っています。
だからこそ、再び誰かと人生を共にしたいと自然に思えるのでしょう。

✅現代の再婚が持つ意味

今の再婚は、以前とは大きく異なる特徴を持っています。

✅現代の再婚の特徴

・より成熟した判断に基づく選択
・互いの自立を前提とした対等な関係
・人生経験を活かした深い理解と受容
・「やり直し」ではなく「新しいスタート」としての位置づけ

データが語る新しい家族のかたち

現在の結婚・再婚事情をまとめると、以下の3つのポイントが見えてきます。

①結婚件数は減少傾向:10年で約3割減少
②再婚率は上昇傾向:3組に1組が再婚
③40代以上の再婚が主流:再婚者の約6割を占める

これらの変化は、個人の価値観が多様化し、人生設計に対する考え方が柔軟になったことを示しています。

年齢や過去の経験に縛られることなく、「この人と一緒に歩んでいきたい」と思えたときが、新しい人生を始める最適なタイミングなのかもしれません。

まとめ

再婚がもはや特別なことではなく、むしろ自然な人生の選択肢として定着した現代。

データが示すのは、年齢を重ねてからでも新しい関係を築き、充実した人生を送ろうとする人々の前向きな姿勢です。

何歳になっても、どんな経験をしていても、「もう一度誰かと」と思ったその気持ちを大切にする。

それが現代の新しい恋愛観・結婚観なのではないでしょうか。

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